公共のかつぎ手づくり – 公共を担う人材の条件

公共のかつぎ手を支援する方法

地域住民のニーズを理解している人が運営を行うのが良い

私たちの街でも「指定管理者制度」の導入が議論されるようになった時のことです。「公共施設の役割を十分認識していない事業主が運営者となる恐れはないのか?」という声が聞かれるようになりました。

一般的に、提供するサービスの質を高めるためには、ニーズを理解している人が関わることです。企業が商品開発をするとき、実際に製品を利用している人が参加することがあります。利用者を巻き込むことにより、新しいアイディアや新たな発想に基づいた企画開発を行うことができるのです。

公共施設の運営も、地域住民のニーズをきちんと理解している人が行うことが重要です。施設のサービスを理解している人が運営に関わることが良いでしょう。そこで、私たちは公共施設を運営するのに相応しい人材を探し、施設を運営するための必要な支援をすることを計画しました。

人材を探し、考え方を伝え、チーム作りを支援する

最初に行ったことは、公共施設を運営するのに相応しい人材を探すことでした。「相応しい」という基準は、次の3点を考慮しました。(1)施設が提供するサービス・分野に精通していること。(2)施設の重要性を認識していること。(3)施設の課題に取り組むことができること。

私たちは街のキーパーソンに数多く会いました。行政からの情報だけではなく、民間の力を活用し、公共施設が担う役割を最大限に引き出せる人物を広く探し求めました。

次に、相応しい人材が見つかったら、公共施設の重要性、運営するメリットなど、私たちの考え方を伝え ました。

そして、実際に施設を運営できる人たちが集まったら、チーム作りの支援をしました。チームは役割分担ができていることが重要です。「統括・交渉・会計・営業・現場を担う人」、全てが揃っていなければ、組織として力を発揮できません。担当できる人がいない場合、見つけるようにアドバイスしました。また、今後直面する課題に関係するキーパーソンも伝えました。

役割を持った人が集まっただけでは、公共施設の運営を行うことはできません。この事業では、NPO団体を作り、法人化する支援を行いました。これにより、指定管理者として委託されるための要件を満たすことができるのです。