市民リーダーづくり – 課題に立ち向かうための戦略

リーダーを経験するメリットと波及効果

ポイントを伝えると、多くの人がリーダーになれた

以上のように、リーダーを経験できる場を提供し、ポイントを伝えることにより、人前に出てチームを率いるタイプではなかった人も、リーダー役を担えることが分かりました。

また、リーダーを引き受けてくれた人が、その後、培ったスキルを別の課題で活かす事例を耳にするようになりました。

ただし、誰でもリーダーになることが適しているわけではありません。重要なのは「適材適所」です。リーダーよりも、組織のナンバー2としてのポジションの方が力を発揮する人もいます。

積極的な性格になり、人を引きつける魅力が備わる

リーダーは事業を進めるために、組織を率いて行かなければなりません。自分から進んで話をし、多くの人について来てもらう必要があります。

そのためには、自分の「魅力」を磨いたり、伝えたいテーマを分かりやすくプレゼンテーションする能力を高める努力をするようになりました。

リーダーは評論家ではありません。「行動」と「実践」を第一とします。リーダーを経験したことがない人がリーダーを経験すると、一番変わるのはこの点です。

組織に所属するメンバーの意識が変化した

組織に所属するメンバーの意識が変化する効果も見られました。「頼まれたら次のリーダーを引き受ける。」という意識の人が現れたのです。これはリーダーを 引き受けた場合、私たちからポイントを伝えられることで、「自分でもリーダーが務まる」という安心感を感じてもらえたからだと思います。

もし、そのような自覚を、リーダーがメンバーに自然と持たせることができたのなら、とても有能なリーダーだと言えます。