市民リーダーづくり – 課題に立ち向かうための戦略

「市民リーダーづくり」事業を行った背景

まちの課題を解決に導くリーダーが不足している

私たちの「まち」にはたくさんの課題があります。一人で全ての課題を解決することはできません。また、問題を把握することも不可能です。

多くの人が「まちの課題」について考え、解決に向けて行動するためには、人を集め、組織をまとめるリーダーが必要です。

しかし、そのようなリーダーは慢性的に不足しています。たとえ、優秀なリーダーが現れたとしても、一人の人がリーダーとして力を発揮できる期間には限りがあります。

この事業では、このような状況に対して、組織のリーダーとなる人材を増やすことを目的としました。まちの中にたくさんのリーダーが存在することにより、まちの課題解決力を底上げすることを目指したのです。そのために、これまでリーダーを経験したことがない人々に対して、市民活動のリーダー経験を得る機会を提供しました。

リーダーに求められる役割と資質

はじめに「リーダー」に求められる役割と資質について述べます。

人のために動く

市民活動における リーダーは、人のために動くことを前提としています。まちの課題を解決することは、必ずしも自分の利益につながりません。不採算の事業であっても、社会的課題をしっかりと見据え事業を行います。

チームのマネジメント

組織のリーダーとしてチームを率いるには、メンバーのマネジメントが重要です。解決したい課題を把握するだけではなく、課題の解決へ向け、チーム全体の動きを掌握することが求められます。

メンバーのやる気を引き出したり、チームのガス抜きをすることにより、組織を維持し自分一人で全てをやろうとしないことです。ワンマンで行うことも禁物です。

肝心なのは、みんなの力を結集することです。メンバーに対して、「自分一人の力ではできない。」ということをアピールすることで、メンバーに役割を与えます。課題に対処するのは、個人ではなくチームであることを自覚しなければなりません。

対外的な交渉をする力

課題を解決する上で避けられないことは、事業を進める上で必要な対外的な交渉です。事業に関わる人に、適切な「タイミング」と「方法」でアプローチしなければ、交渉はうまくいきません。

交渉を行うときには、チームのメンバーを守るために、自分が矢面に立つ覚悟も必要です。メンバーに負担を強いるような交渉内容であれば、事業の失敗を招きかねません。メンバーと交渉相手の許容範囲に対するバランス感覚に気をつけることです。

責任感

一番大事なことは、事業を最後まで行う責任感です。課題を解決するために、解決してくれそうな人を探し、要望を訴えるだけでは事業を進めることはできません。「自分が課題に対して責任を持つ!」という決意がなければ、リーダーは務まらないのです。